キャンプに纏わるあんな話題、こんな話題

日本でもブームになったオートキャンプ

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日本でもブームになったオートキャンプ

現在の利用している人たちから見ても

キャンプをしたことがある、という人はどのような種類かを問わずして言うなら、かなりの割合でいると言われている。筆者も辛うじてその1人になりますが継続的にキャンプをする気になったかといえば、そうではない。その後に続くかはキャンプに魅了されたかどうかで決まりますが、今のところ割合的に見てもキャンプをしている人はそれなりにいるようだ。2014年のデータになるが、その年ではキャンプをした人はおよそ『780万人』と言われており、主にファミリー層を中心としている。中には個人での参加もありそうですが、それをいうと違う意味でのキャンプになってしまいそうでシュールすぎる。

また奇妙なことに、訪日観光客の中には日本でキャンプをしている人もいるというのだ。何を血迷って日本でキャンプを、と思います。ただそれについては日本の四季に堪能したい、といった気持ちであれば納得できなくもありません。海外にはない、日本だけの文化的価値がありますから、珍しがってわざわざ日本でキャンプをするといえば正当な理由にもなるでしょう。

日本でいうところのキャンプについてですが、ただテントを張って過ごすものではない。この国でキャンプといえば『オートキャンプ』と呼ばれるものが一般的に流行っていた時代があったのです。それは今から20年以上前、90年代の話になり、それは筆者もやっていてもおかしくない時代だった。どうしてこの時代にキャンプが流行ったのか、またオートキャンプとは何か、そういったことも含めて考察をしてみよう。

オートキャンプについて

まず最初にオートキャンプについてですが、これは『マイカーを使ってレジャーとしてのキャンプ』を楽しむ事を指します。恐らくだが、今のキャンプを愛好している人たちのほとんどが、このオートキャンプではないかとも考えられます。オートキャンプの良さとしては、通常テント側まで自動車を持っていくことが出来ないのがキャンプ場の決まりだった。それを近場に止められることで、テントないしタープを設置してよりベースキャンプ的な楽しみ方が出来る。阿蘇いこいの村でもこのオートキャンプは出来たと言われているので、遠乗りから来た人が自動車で来るのも納得できる。

もちろんキャンプ場によってはオートキャンプができないところもありますが、こうした楽しみ方が登場した背景には日本の高度経済成長期も1つの要因だった。

新しいライフスタイルの確立として

高度経済成長期において、それまで日本で一般的でなかった自動車の一般化に加えて道路の整備、さらに移動の容易さも増していったことからキャンプをする人が増えていったとも言われている。レジャーの一環としてキャンプだけに縛られませんが、この頃そうしたアクティブさに拍車をかけたのが当時の企業に導入された『週休二日制』だ。それ以前はどんなペースで仕事をしていたのだろうと気になるところだが、馬車馬のように働かされていたことだけは間違いないでしょう。

週5日の週末休み、二日間の連休が日本の企業でも適用されたことで、多くの人が新しい日常の楽しみ方を見出していった。その1つがキャンプであり、オートキャンプなのです。言い方は悪いが、欧米スタイルに憧れた日本人が流行らせたレジャーと言える。

自動車文化も一端として

西洋かぶれを目指していたというわけではないにしても、これには日本に自動車というものを普及させるためだったという背景も言われている。そう言われると確かに、現代までに至る自動車大国として語られ、生産国として世界でも有数の企業を何社と生み出していった事を思えば分からなくもない話だ。まさかキャンプでそこまでの話になるとは思いもよらなかったという人が多いと思います。

だがこの頃はまだ本格的なブームが到来したとは言いがたく、あくまで黎明期といった見方が正しい。ではブームはいつからなのかというと、それが最初に出した『90年代』になります。

バブル終焉によって

90年代といえば日本がバブル景気終焉の憂き目に会い、その後長い不況の波に飲まれる直後の話だ。皮肉な話ですが、この頃になってやっと心の豊かさを求める人が増えていき、余暇活動をして疲れを癒やそうという人が増えていったとも言われています。物悲しくなるブーム背景ですが、こちらも理解できなくはない話だ。オートキャンプを始めとしたレジャーを楽しむ、という考え方の面白さを理解した日本人は、その後取り憑かれたようにアウトドアブームを巻き起こしていきます。

その過程で自動車購入も普及し、オートキャンプを楽しもうとする人が増えていったと考えられている。

これからが大一番

そうした経緯があるからこそ日本のキャンプは人気なんだ、とは単調に述べられなかった。それもそうだろう、780万人の参加者といったが捉え方によっては『たった780万人』ともいえます。ブームというとやはり1,000万人程度まで数を増やしていかなくては、説得力として物足りないのかもしれない。こうした数字もあって、まだまだオートキャンプは発展段階、これからが普及期に突入できるかどうかが重要な時期とも言われている。

子供と一緒に参加しても、肝心の子供が自立してしまえばキャンプをしなくなってしまうという現状も多く、親から子へとキャンプをしてもらおうという連鎖が思うように行かないとのことだ。なかなか難しいが、やはりこれも適性や個人の趣味志向によって左右されるのはしょうがないといえる。